ＷＥＢシステム開発 技術的備忘録（通称 技忘録）

PDT（Eclipse PHP Development Tools）の、日本語版All-in-Oneパッケージ「Pleiades(プレアデス)」には、Subversion の環境も最初から設定されています。

が、実際につなごうとしたら、結構はまりました。
その内容を以下にまとめます。

＜予備知識＞
・Pleiades に 入っている Subversion のクライアントは「Subversive」で、「Subclipse」ではない。
・Subversive は、公式に標準になっていく・・・ようす。ただ、Version は 0.7 と少し低い。
・将来的には、Subclipse と統合される・・・らしい。

＜参考にした主なサイト＞
・Subversiveでsvn+ssh - :Pe日記
　　環境変数のSVN_SSH等の設定がいらなくなり、Eclipseでは特になにもしなくても使える。
　　とありますが、そこにも書いてあるとおり、なぜか公開鍵認証ができない。
　　結局、公開鍵認証をしたければ、環境変数の指定が必須となる様子。

・僕の道(仮) devlog: Subversion クライアントの設定（svn+sshでSubclipse）
　　Subclipse での事例だが、このあたりの部分は Subversive とほぼ同じ。
　　環境変数に「SVN_SSH」を設定するのが肝。
　　後述するが、ここで plink.exe となっているのを plinkw.exe にするとなおよい。

・EclipseでsubversionにSSHアクセス
・Eclipseでsvn+ssh
　　上２つも、Subclipse の設定ですが、参考になります。

＜（あくまでも私がやった方法で）必要なもの＞
・日本語版All-in-Oneパッケージ「Pleiades」 （現時点での安定版は1.2.2）
・PuTTYごった煮版(鍵作成など必要な人はぜひ。また、plinkw.exe を使うなら必須)


＜設定目標＞
・Pleiadesにインストール済の環境だけで使えるようにする。
・svn+ssh を 公開鍵認証でつなぐ。
・基本的にPleiadesの画面からすべての設定をする。
　　＞ これは、結局失敗。環境変数で SVN_SSH を設定する方法しか動かせなかった。

＜設定方法＋はまりどころ＞
・鍵の準備（鍵はパスフレーズ必須）
　　公開鍵認証させる以上、鍵は必須だが、Subversiveだと鍵にパスフレーズをつけないと上手く動かない。

・エージェント起動
　　必須ではないが、先にpageant.exe を設定しておくと、きっとよい（いちいちパスワードが聞かれなくなる）

・Subversion の接続テスト。
　　できるようなら、事前に tortoiseSVN などの Subversionクライアントでつながることを確認しておきたい。もちろん公開鍵認証で。

・環境変数SVN_SSHを設定
　　環境変数はWinXPなら、コントロール・パネルの［システム］の［詳細設定］タブの下にある［環境変数］ボタンをクリックすると設定できる。詳しくは Windows TIPS -- HINT：環境変数を変更する を参照。

　　環境変数に、変数はSVN_SSH　値は「C:/Program Files/putty/plinkw.exe」　と設定。
　　もちろん、値は plinkw.exe がおいてある場所にあわせること。
　　plink.exe でも動くのだが、plink.exe だとウィンドウがパカパカ開いてうっとうしいです。
　　また、C:\Program Files\putty\plinkw.exe ではなく、C:/Program Files/putty/plinkw.exe であることに注意。

　　インストール方法が書いてあるサイトによっては、plink.exe の後ろにユーザー名や、秘密鍵の設定が書いてあることがあるが、Subversiveでは不要(Subclipseでは必要なのかもしれない)


・Eclipse の 起動。
　　初めて起動するとワークスペースの選択など聞かれるが、そのへんは他の解説ホームページを見てください。

・Eclipse の バージョンアップ
　　ツールバーの「ヘルプ(H)」＞「ソフトウェア更新(S)」＞「検索およびインストール(F)」で、後は画面に従って、インストール済のフィーチャーの更新を行っておいてください。
　　これをやっておかないと、バージョンが古いために上手く動かない可能性があります。

・Subversion(subversive？)の設定
　　ツールバーの「ウィンドウ(W)」＞「設定(P)」で、設定画面を開き、左メニューから「チーム」＞「SVN」と進み、SVNの管理画面を開きます。上部の「SVNクライアント(C)」タブを選択し、SVNクライアントには「Ｎａｔｉｖｅ JavaHL」の一番バージョンが新しいものを選んでください。Default SVN Kit では上手くいきませんでした。設定が終わったら、「適用」ボタンをおして登録した後、閉じてください。

・Eclipse の 「SVNリポジトリー・エクスプローラー」を起動
　　ツールバーの「ウィンドウ(W)」＞「パースペクティブを開く(O)」＞「その他(O)」で、パースペクティブを開く画面を出し、 「SVNリポジトリー・エクスプローラー」を選択してください。

・リポジトリー・ロケーションの登録
　　「SVNリポジトリー・エクスプローラー」が開いたら、画面左の「SVNリポジトリ」ウィンドウで右クリックし、「新規」＞「リポジトリー・ロケーション」を選択。
　　「一般」タブのＵＲＬには、svn+ssh://名前＠サブバージョンのドメイン名/home/svn-repos/　（詳しくはSubversion の svn+ssh を調べてください） を指定し、参照ボタンを押すと、事前に pagent を実行していれば、おそらく Subversion のサーバーにアクセスされるはず。